研究紹介

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量子物性物理学の世界

物性物理学は量子力学抜きでは成り立ちません.では,なぜ殊更に「量子」物性物理学と いう用語を使用するのでしょうか?
それは,原子系を離れて物質として我々が認識する空間スケールで量子系をデザインして量子効果, 量子多体効果の研究をする物理学を,他の物性物理学(物質のパラメタの起源を解明するために 量子力学を駆使する)と区別するためです.

メタスケールで現れる量子現象を扱うわけですが,この「メタスケール」が実際どれくらいになるかは 現象やその他諸事情で大きく異なります.現在の部門名に使用されている「ナノスケール」になることも ありますし,もう少し大きいμm程度,あるいは,空間的に1方向はナノスケールでも, 他の方向はマクロな大きさを持つ場合もあります.

能書きはともかく,これが,どれほど面白く,広く深い世界を持っているか, そのごく一部に取り組んでいる我々の研究を紹介しましょう.

なお,これらの紹介/解説記事は,いずれもこれらの研究に取り組んでいる学生・スタッフの執筆によるものです.


量子ドットとその周辺


半導体スピン物性


微小超伝導体,微小渦糸系


量子ホール効果


高効率光電変換


実験技術紹介