中央で盛り上がった波の広がりと反射 では,初期状態として,一箇所で盛り上がり,その瞬間だけは静止している波を考えます. ここでは,パネル上に波の上下する様子を白黒濃淡で表しています.黒い方が波面が 高くなっており,白い所は低くなってへこんでいます. 1次元の「左右へ別れて進む波束」と同じですが,2次元ですので円形波になって 広がり,四角い境界で反射して戻ってきますので,その後不思議な模様を描いて 反射を繰り返します.
中央を正弦的に振った波の広がりと反射 では,上に対して中央部を常に時間に対する正弦関数で振動させます. このシミュレーションでは,壁は固定端に取ってあるので,反射波と 干渉してこれも不思議な模様が生じます. 定在波風の状態になることもありますが,定在波にはなかなかならないと思います.
中央を正弦的に振った波の広がり では,端を吸収端に取っていますので,波は境界から外へ出て行くように見えるはずです. 白黒濃淡パネルの下にあるのは,中央部分で波面を横に切った断面です. 上の白黒濃淡パネルは図2.11(c)の上(すみません,都合上,白黒の定義が逆になっています) , 下のパネルは下の図に対応しています.数値計算の問題で,波の中心部分で,解析解(0次ベッセル関数) とは若干違う波形が現れています.